地域社会の交流

私は、今の医療に関する充実は医療技術の向上や医学の進歩ではなく、高度成長期に都会に労働者が集中して、ばらばらになってしまった家族が、再び地方を中心に家族が集まり、顔の見える地域交流の中で、人々の絆を復活させることが一番の課題だと考えます。

確かに、医学の進歩により日本人の平均寿命は延びましたが、人間の命は永遠ではなく、いつしかこの世と分かれを告げる日が必ずやってきます。
その時、家族や親族に見舞われて、そっと手を差し伸べてやることが、私は医学の原点だと考えます。
「手当て」という治療を行う言葉の語源も、昔は患部に手をあてて治療を施したのが語源だと聞きます。
また不思議と、苦しい時や不安なとき、患者の手を握ってあげるでけで、随分と苦しみや不安から解消されるような気がします。
少なくとも、都会の中で一人暮らしの高齢者が、孤独死を迎える時の不安や苦しみは、いくら医学が発展しても、何の救いにもなりません。
家族が纏まり、顔の見える地方での地域社会を再び取り戻すことで、これから膨らむ社会保障費も軽減され、地域住民が助け合いをすることで、凶悪な犯罪が減っていくことでしょう。
今の日本は人間の健康よりも、社会全体が病気にやんでいて、それを治療することが何よりも優先されるべきです。

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